平塚・大磯・二宮・中井 社会
公開日:2022.06.09
雨量見直し9年ぶり改訂
内水ハザードマップ全戸配布
平塚市は「内水ハザードマップ」を9年ぶりに改訂し、広報ひらつか6月第1金曜日号と共に全戸配布した。
内水ハザードマップは、大雨が降った際に下水道管や水路などからの浸水が想定される区域や浸水深などをまとめたもの。市では2013年に初めて同マップを作成したが、激甚化する豪雨災害などに対応するため、想定雨量を見直した上で被害状況をシミュレーションした。
具体的には、改訂前の1時間当たり50mm程度という想定雨量を、関東地区で過去に降った最大雨量の同153mmに引き上げた。市内で2014年10月の台風18号発生時に記録した過去最大の雨量(同70・5mm)の2倍以上の雨量となる。合わせて、各河川の水位も最大という条件を設けた。
内水被害は津波や洪水と異なり、海や河川沿岸以外の土地でも発生する恐れがある。想定雨量を基にした被害状況では、市内の広範囲で大人のひざ下程度となる0・3m未満の浸水が起き、3m未満や5m未満の浸水が懸念される土地も多く見られた。
マップ内ではほかに、指定緊急避難場所の所在地やマイ・タイムライン(防災行動計画)の作成などの情報を掲載。非常時に持ち出す品のチェックリストも設けた。市下水道整備課では、「これまでの記録から考えられる最大雨量と河川の水位を基本にしたことで、被害の想定範囲が大幅に広がった。避難経路や危険箇所の確認に役立ててほしい」と話している。
(問)同課【電話】0463・21・8787。
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