政府が4月に発表した春の叙勲で、南金目在住の臼井功さん(80)が瑞宝中綬章を受章した。大学教授として長年教育研究に携わってきた功績をたたえられ、臼井さんは「私よりも受章にふさわしい人はたくさんいる。少し気恥ずかしいな」と謙遜するが、ケースから大切に取り出した勲章を手に笑顔を見せた。
南金目で代々農業を営む家に生まれ、金目小学校から金旭中学校、平塚江南高校に進み、慶應義塾大学に進学。東京大学大学院を経て、30歳で教職に就いた。「学者としてやっていきたい思いもあったが、父親の影響か大きかった」と、平塚の小中学校で教壇に立った父と同じ道を歩んだ。
1970年代から横浜国立大学で経営学部の助教・教授、同大学大学院国際社会科学研究科の教授を務め、2007年には名誉教授に。経営における不確実性下や競合下などにおける意思決定をテーマに研究を続け、著書も数多い。
今回手にした新たな称号を、同じ教職の世界に身を置き相模女子大学の副学長も務めた妻・和恵さん(73)も喜んでくれた。80歳を過ぎた今も研究熱は衰えを知らず、学生時分から所属する研究会で活動を続けている。白首窮経(はくしゅきゅうけい)をモットーに、これからも知の探究を続けるつもりだ。
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