平塚・大磯・二宮・中井 社会
公開日:2022.07.21
「次代の七夕」へ 手ごたえ
福澤実行委員長インタビュー
湘南ひらつか七夕まつりが7月8日から10日まで開催され、3日間で約80万人が来場した。県外からの来場自粛を呼び掛けたほか、露店の出店がなく終了時刻も繰り上げるなど、異例づくしとなった3年ぶりの七夕まつりについて福澤正人実行委員長に聞いた。(聞き手/本紙平塚編集室・松田亮介)
飾り制作 担い手育成を
--今年の七夕まつりを振り返り感想を。
「多くの方にご来場いただき感謝している。新型コロナ対策の一環として露店の出店を取りやめたが、食べ歩きをする人もおらず路上のごみが大幅に減った点については良い評価をいただいた。終了時刻を早めたこともあり、周辺の路上で騒ぐ人たちも少なかった」
--中心商店街には計100本の飾りが掲出された。
「中止が2年間続いたことから、会場を埋めるだけの飾りが用意できるのか心配していた。おかげさまで商店や企業、各種団体、そして七夕を愛する方々に協力をいただき、素晴らしい出来栄えの飾りがたくさんあった」
--露店を取りやめたことで、来場者が周辺の飲食店を利用する効果もあった。
「コロナ禍で中心市街地の飲食店は壊滅的な状況が続いていたが、七夕期間中は売り上げが上がったと聞いている。今回のまつりは飲食店の救済という意味合いも大きかったので良かった。来年に生かす方法を考えていきたい」
--今後の課題は。
「来年の露店出店はコロナの収束次第だが、今後は周辺の公園を活用するなど出店場所についても検討していく必要があるのではないか。七夕飾りの技術を伝承していくためにも、飾りを作れる若い担い手の育成もやっていかないといけない。七夕をやってよかったという意見を多くいただいているが、今後は中心市街地だけでなく、その他の地域の商店も七夕に参加できるような工夫が求められていると感じたまつりだった」
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