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平塚・大磯・二宮・中井 社会

公開日:2023.05.18

春の交通安全運動で配布
自転車の安全、パンに込め
平塚農商高生ら商品考案

  • 啓発キャンペーンでパンをPRする3人

 自転車事故の防止を願って平塚農商高校の生徒と山崎製パンが共同製作したパンが4月に完成し、県警が5月11日にららぽーと湘南平塚店で実施した春の全国交通安全運動キャンペーンで配布された。開発に携わった同校の細谷心愛さん(18)は、「自転車は身近な存在だからこそ気を抜きがち。日頃から交通安全を心掛けてほしい」と願いを込めながら、来店客にパンを手渡した。

 同校生徒らが考案した「交通安全啓発創作パン」は、自転車の車輪をイメージした渦巻き状のパン生地の中に、「目視で安全確認を」というメッセージを込めて目に良いとされる「ブルーベリー」のジャムとホイップクリームを挟んだ商品。小中高生が主体的な交通安全運動に取り組むことを目指す県の「スタートかながわ」事業の一環として、同校が昨年夏ごろから商品化に向けて準備を進めた。

 取り組みには製パン大手の山崎製パンが協力。生徒が考えた50種近いアイデアの中から選考で残った2商品を組み合わせ、パッケージデザインなどの変更を重ねながら完成にこぎつけた。

 デザインを担当した細谷さんは、「パンの渦巻きが袋の外から見えるようにして、自転車の車輪だと分かりやすいデザインにした」と話す。ブルーベリーをイメージした紫色の配色とともに、ヘルメットをかぶったイラストや着用を呼び掛ける一言も添えた。

 ブルーベリーを使用するアイデアは、鶴岡伊織さん(17)が考案した。「ブルーベリーとクリームのバランスにこだわった」と、商品化されたパンに自信たっぷり。パッケージの裏面を担当した太田優花さん(17)も、「生地がもちもちしていて、誰でもおいしく食べられると思う」と太鼓判を押す。

 3人はららぽーと湘南平塚店であった県警のキャンペーンに招かれ、300個のパンを啓発チラシと共に来店客に配布した。鶴岡さんは「自転車の事故が少しでも減ってくれたら」と笑顔で話した。

 パンは5月末まで県内のコンビニエンスストア「デイリーヤマザキ」などで販売されている。1個146円。

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