平塚・大磯・二宮・中井 社会
公開日:2023.06.15
虐待相談、過去最多
県所管児相で7290件
神奈川県は6月6日、県所管の児童相談所6カ所で受け付けた2022年度の児童虐待の相談受付件数が過去最多を更新したと発表した。
22年度の相談件数は計7290件で、前年度より548件(8・1%)増加。21年度に続き2年連続で過去最多を更新した。
「心理的」が6割超
県によると、大声などで脅したり、無視や拒否的な態度をとったりする、きょうだい間で差別する、子どもがドメスティック・バイオレンス(DV)を目撃するなどの「心理的虐待」は10年以上連続で最多となり、22年度は4560件と全体の6割超を占めた。
食事を与えない、長時間の放置などの「保護の怠慢ないし拒否(ネグレクト)」は1424件(19・5%)、身体的虐待が1255件(17・2%)。性的虐待は51件(0・7%)だった。
対象年齢別では、乳児と幼児が計2994件で全体の約4割に上った。小学生は2418件(33・2%)で、中学卒業以上も734件(10・1%)あった。
経路別では、警察からの通告が3117件(42・8%)で最多。家族・親戚は1072件(14・7%)だった。子ども本人からの通告は123件で前年度より31件減った。
児童相談所別では、中央(藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町)が最多で1892件、厚木(厚木市、海老名市、座間市、愛川町、清川村)が1655件、平塚(平塚市、秦野市、伊勢原市、大磯町、二宮町)が1434件と続いた。
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