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平塚・大磯・二宮・中井 教育

公開日:2023.07.27

日藤ラグビー部OBの同級生
競技振興へスクラム
市内協会、スクール代表に就任

  • ラグビーに対する思いを語る山本校長(左)と今村会長

 平塚市のラグビーフットボール協会とラグビースクールの役員人事で、協会会長に今村佳広さん(52)、スクールの校長に山本昇平さん(52)が就任した。両氏は名門・日大藤沢高校ラグビー部で楕円球を追った同級生。数奇な巡り合わせで各団体のトップに就いた二人に、ラグビーへの思いを聞いた。

 市ラグビーフットボール協会は、市内や県西地域でのラグビー普及などを目的に2016年に設立。翌年には、小学生以下のラグビー選手を育成する市ラグビースクールが産声を上げた。

 両団体が設立するまでは、ラグビーを習うためには茅ヶ崎や厚木、秦野など近隣地域に通わざるを得なかった。今村会長は「平塚はスポーツが盛んなまちにも関わらず、なぜラグビーに取り組める下地がないのか」と感じていたといい、協会やスクールの設立は悲願だった。

 17年に開校したスクールは、同協会の理事や指導者、保護者などのボランティアが運営。3歳から小学生まで約50人の子どもが所属し、県選抜選手を輩出するなど実績も残し始めている。

 山本校長は「ラグビーには危険なイメージがあるかもしれないが、『ワン・フォー・オール・オール・フォー・ワン』の精神に代表されるように、コミュニケーション能力や協調性が大切」と語る。今村会長も「ラグビーは誰一人取りこぼすことのないスポーツ。レギュラーやリザーブ、それ以外の選手も、全員がチームのために協力しようと思える素晴らしさがある」と話す。

競技経験、心の柱に

 競技の第一線から離れた今も、二人にとってはラガーマンとしての精神が心の柱となっているという。「卒業から30年が経った今も、平塚の地で会長と校長という立場でラグビーに携わることができることは感慨深い」(今村会長)

 国内のラグビー熱が最高潮に達した2019年のワールドカップ日本大会から4年。今年9月にフランス大会の開幕を控え、「再びラグビーに注目が集まってくれたら」と山本校長。今村会長は「スクールを卒業した子どもたちが、ゆくゆくは東海大学のラグビー部に入って地元のラグビーを盛り上げてくれたら」と期待を寄せた。

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