平塚・大磯・二宮・中井 社会
公開日：2023.10.12
視覚障害者が香り制作
クーカ所属Ｋａｎｏさん
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作品『はじまり』を持つＫａｎｏさん
市内の障害福祉サービス事業所「スタジオ・クーカ」の利用者で視覚障害者のＫａｎｏさん（20）が９月28日、初めて香り制作（創香（そうこう））に挑戦した。
アートで社会課題の解決を目指す「一般社団法人リトルアーティストリーグ」（東京）のルミコ・ハーモニー代表理事が、「視覚障害者の自立の一助を模索したい」と同スタジオに声掛けし実現。日本オーガニックアロマ協会が協力した。
同スタジオのスタッフが数種類の絵具の上にラップをかけ、Ｋａｎｏさんが両手で伸ばすことで創香のイメージの元となる絵を制作。ルミコさんが『はじまり』とタイトルをつけた。
Ｋａｎｏさんは、50種ほどある香りの中からオレンジ、タイムリナロール、ゼラニウム、ヒノキなどを重ね合わせ『はじまり』を完成させた。「創香する時、周りに大勢人がいたが、香りをしっかり嗅ぎ分けるために精一杯集中した」とＫａｎｏさんは制作時の思いを話した。
Ｋａｎｏさんの作品は、10月14日（土）・15日（日）に開かれる横浜美術大学芸祭で展示される。
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