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平塚・大磯・二宮・中井 教育

公開日:2023.11.23

神奈中今井社長
「夢をつかむ努力を」
山城中学校で講演

  • 講演する今井社長

 神奈川中央交通の今井雅之社長を招いた講演会が、11月15日に山城中学校で行われた。

 各界で活躍する地元出身者の話を聞き、生徒に「生き方」について考えてもらおうと同校が企画。今井社長は事前に生徒から寄せられた質問に答える形で、コロナ禍で変容した生活様式やデジタル化、人工知能(AI)の進展など、現在から未来における暮らしや働き方の変化などについて、データを基に解説した。

多角化の歴史振り返る

 今井社長は講演の中で、創業100年を超えた同社の事業について説明。バス事業のほかに飲食店舗やホテル運営など多彩な事業を展開しており、ららぽーと湘南平塚店のサーティーワンアイスクリームを同社が運営していることを伝えると、生徒らから驚きの声が上がる一幕もあった。

 生徒にとってなじみの深いバス事業では、1965年に日本で初めてワンマン化したことや、バスカードの開発・導入の先駆となった歴史など振り返った。平塚市などと進めている自動運転バスの実証実験については、「運転士不足の解消やバスの利用者数の減少に伴う生活交通の維持、ヒューマンエラーによる事故をなくすことにつながれば」(今井社長)と期待を寄せた。

自分らしく生きる

 今井社長は自身の生い立ちについても触れ、サッカー選手になる夢を抱いた小学生時代やバンド活動に明け暮れた中学生時代、江南高校から青山学院大学に進学し、地域貢献などに関わる仕事を志して同社に入社した経緯を回顧。「私はたまたま夢を実現できただけ。まずは夢を持ってしっかり努力してほしい」と呼び掛け、「私の次の夢は『バス会社によるまちづくり』を進め、地元の地域を活性化すること」と語った。

 講演を聴いた生徒は「バス会社という印象が強いので、飲食店を経営していると聞いてびっくりした」「夢を正夢にするためには努力をしなければいけないということが伝わってきた」などと感想を話した。

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