自民党総裁選後に、新たな首相のもと、早期に解散総選挙が行われる可能性が高まっている。神奈川15区(平塚市、茅ヶ崎市、大磯町)では、現職の河野太郎氏(61)に、社民党の佐々木克己氏(69)、参政党の藤田修一氏(58)の新人2氏が挑む構図となりそうだ。(9月17日起稿)
河野氏は1996年の初出馬から連続9回当選。2022年からは岸田政権のもと、デジタル大臣としてマイナンバーカードの普及・利活用の拡大やマイナ保険証への移行に尽力している。
そのほか、安倍政権で防衛大臣、外務大臣など主要閣僚を歴任、菅政権では新型コロナワクチンの接種も進めた。9月27日投開票の自民党総裁選に立候補している。
佐々木氏は55年生まれ、寒川町出身。東京大学を卒業後、茅ケ崎北陵高校などで数学教諭として勤務した。
今年5月、社民党県連などが次期衆院選での擁立を決定。現在は支持者を集めた集会や街頭活動で政策の浸透を図る。
河野氏がデジタル相として進めるマイナ保険証への移行に「国民の反対が多いなかで強行することに反対」などとした。
藤田氏は66年、富山県生まれ。現在は茅ヶ崎市在住。
慶應義塾大学大学院で経営学修士号を取得し、大手コンサル会社やIT企業で研究員や経営企画を担当した。昨年、参政党の次期衆院選における公認候補予定者に決定した。
国内での食糧生産の増加や人口増加策の推進、産業や技術の海外流出の防止などを掲げる。
区割り変更後初
15区では、2022年に区割りが変更されてから初めての衆議院議員選挙となる。中郡(大磯町、二宮町)が分割され大磯町は15区に、二宮町は17区に編入された。
15区の選挙人名簿登録者数は9月2日現在で45万3028人(男性22万1917人、女性23万1111人)。
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