中井町初の女性町議として6期務めたほか、議長なども歴任。喜寿の節目に受けた叙勲に「はじめは信じられず、不思議な気持ち。光栄です」と目を細める。
小田原市出身。23歳の時に結婚し、夫の地元の中井町へ。大手精密化学メーカーに勤務し「仕事が大好きだった」と振り返るほど意欲的だったが、子育てに専念するために27歳で退職。地域活動にも汗を流した。
介護保険制度の整備が進んでいた1999年、「女性目線の政治」の重要性を感じ中井町議員選挙に立候補した。「嫁いできた頃は『女は家庭』という保守的な考えが今よりもっと色濃かった。働くお母さんの味方になりたかった」。当選後も女性初の町議として風当たりが強い時もあったが「選挙中、物置の陰に隠れてこっそり手を振って応援してくれた女性たちが忘れられない」と今でも胸が一杯になる。
現職時代には、男女間格差の是正のためのクオータ制の導入などを求めてきた。「振り返ると反省も多い。鎧を着て、多数派じゃないからこそ頑なになってしまっていた」とぽつり。「個人のエゴではなく、政治家として他者の考えも認め合っていくのが大切。それが町民のためになればいい」
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