平塚・大磯・二宮・中井 スポーツ
公開日:2025.08.01
花水ベースボールクラブ
創立30年で初の全国へ
チームワークで県優勝
平塚市浜岳中学区を拠点とする中学生軟式野球チーム「花水ベースボールクラブ」(中山正彦代表、大羽祥規監督)が、8月2日〜5日に行われる「第8回全国中学生野球大会in岩手」へ出場する。
同クラブは、5月に平塚市で開催された県予選で優勝を果たし、創立初となる全国への切符をつかんだ。
初めて同大会に参加した昨年は、予選敗退。今年は8チームがグループリーグとトーナメントを戦い、敗者復活で決勝トーナメントに進出した。決勝の相手は、予選で負けた「横浜K―CLUB」。瀬谷区を拠点にするチームで、過去の練習試合で1勝していたため、その時点で1勝1敗の相手。大羽監督は「本当は2位まで全国に行けるけれど、選手たちには伝えず奮起させた」と冗談交じりに振り返る。
試合では、地道に得点を積み重ねつつ守備を固め、2対0で勝利した。市川雄翔キャプテン(15)は「バントなど小技でちゃんと点がとれた」と喜びをかみしめた。
クラブ誕生秘話
現在、16人が所属する同チーム。浜岳中の野球部に所属している選手もいるため、月2回、日曜日に練習に励む。
創立したのは約30年前。浜岳中学校に野球部の指導者が不在だったため、保護者や地域住民からの要望で同クラブが立ち上がった。監督には、小学生が所属する「花水少年野球部」のコーチだった元プロ野球選手が就任した。
立ち上げ当初から携わる中山代表は、「今は部活とクラブの両立に工夫が必要だが、子どもたちに野球をする場を提供していきたい」と話す。
48チームが出場する全国大会は岩手県で8月2日から開催される。市川キャプテンは、「仲が良いのがチームの魅力。初めての全国なのでレベルが分からないけれど、自分たちができるプレーをやりきりたい」と意気込み、大羽監督は、「とにかく楽しく、神奈川の代表として暴れよう」と選手たちを鼓舞した。
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