平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記
公開日：2025.10.17
11月15日から始まる東京2025デフリンピックの男子水泳に出場する
茨（いばら） 隆太郎さん
平塚市在住 31歳
感謝込めベスト尽くす
○…初の日本開催となる「東京２０２５デフリンピック」の男子水泳２００ｍと４００ｍ個人メドレーほか、全部で８種目に出場する。６つの金メダル獲得と、得意の２００ⅿ個人メドレーで世界新記録を出すことを目標に掲げる。５度目の出場となるデフリンピックに、「今までで一番モチベーションが高い。日本開催なので、これまでお世話になった方々に感謝の気持ちを込め、良い泳ぎを見せられたら」と意気込む。
○…東京都江戸川区で育つ。生まれつき耳が聞こえづらい先天性感音性難聴で、コミュニケーションは主に手話。３歳の頃、体が強くなるようにと両親の勧めで水泳を始めた。メキメキと頭角を現すも、「なんとなくやっていた」。小学６年生のときにデフリンピックの存在を知ると、「デフ選手が金メダルを獲得していて、自分も金メダルを目指すようになった」と背中を押された。
○…東海大学進学を機に平塚へ。現在はＳＭＢＣ日興証券（株）のアスリート社員として、同大の湘南キャンパスで週に６日練習を行っている。たまの休みは、妻と１歳10カ月の息子とともに、行ったことのない場所へドライブするのが楽しみだとか。「市内だと総合公園によく遊びに行きます。魚が好きなので、漁港にある食堂もオススメ」と笑顔を見せる。
○…自身を「負けず嫌い」というように、水泳は自分自身の記録との戦い。「調子が悪いときでも練習を積み重ねることが大切。昨日の自分を超えるため、１回１回の練習を無駄にしないようにしている」。開催まで１カ月を切ったデフリンピックへ向け、「31歳の今でも自己ベストを更新できている。全ての力を出し切りたい」と熱い眼差し。全身全霊でデフリンピックに臨む。
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