平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記
公開日:2025.11.21
湘南工芸家協会の会長を務める
芝山 明子さん
平塚市出身 54歳
工芸で会に恩返し
○…陶器や漆、硝子、籐などの工芸美術を集めた展示会が50回の節目を迎える。44年間会長を務めた亡き父の功績を背負い、会長就任2年目。「父から受け継ぐものが大きすぎて一度は断ろうと思った。それでも父の功績を教えてくれて、慕ってくれた人たちのために頑張ろうと思った。恩返しをできたら」と、力強い眼差しを向ける。
○…平塚で生まれ育った。大学では「過去の文化や作品を掘り下げることが自分に向いている」と学芸員を志し学んだ。その経験を生かし、横浜そごう美術館に勤務。周囲の勧めもあり、38歳の時に陶芸家である父に弟子入りし、本格的に制作活動を開始した。「なかなか褒めない父だった」というが、思い切って自分の個性を出した作品に挑戦すると「いいな」とぽつり。褒めてくれた瞬間は、今でも鮮明に覚えているという。2024年には日展にも入選を果たし、「人生最大の喜び」と顔をほころばせる。
○…みなとみらいまで見えるというほど見晴らしが良く、豊かな緑に囲まれた実家の庭で摘んだ花を、自作や父の陶芸作品に生けるのが趣味。「土を触っていると心が安らぐ」と、自然の中で穏やかな生活を送る。陶芸を続けられるのは「常に理解し、支えてくれる家族のおかげ」と感謝を口にする。
○…﹁今後は展示会を発表の場としてだけでなく、作品に触れたり、体験できるようにしたい。美術をより身近に感じられるよう、地域に文化を還元できれば﹂と、活動の幅を広げていく。長年にわたり同会を支えてくれた会員への感謝の思いも熱く、「50周年という大きな節目は、これまで尽力してくれた会員の皆様のおかげ。展示会が感謝を伝える場にもなれたら嬉しい」と意欲を示した。
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