大磯・二宮・中井 人物風土記
公開日:2013.03.01
ファーストアルバム「紗来景 saki kei」をリリースしたライブアーティスト
小澤 紗来さん
中井町出身 27歳
ありのまま「私全開」の熱唱
○…「聴くというより、歌が体の中にすーっと入り込んでくる感じ」。ステージを終えて客席を回る彼女に女性は感激した様子でそう話しかけた。聴く人と共鳴したくて歌っているという本人も手応えを掴んだよう。満面の笑みがこぼれる。「お客さんに喜んでいただけることは、何物にも代えがたい喜び」と話す。
○…秦野市内のライブカフェに月1回出演中。1月には初のアルバム「紗来景saki kei」を発表した。歌うのはキラキラと輝く、生きる喜び。未来。希望。家族のぬくもり。でも、いつも明るく元気で前向きなわけじゃない。明かりの点いていない家に一人帰る寂しさ。孤独。望郷。時には自己嫌悪に陥ることだってある。飾らない、ありのままの感情や心に映る情景をオリジナルの詞とメロディーに重ねて創り出す。
○…ボランティア活動で知り合い、伴奏を頼まれたことがきっかけで、女性2人組の音楽ユニット「ピンクさつまいも」を2007年に結成。キーボードとコーラスを担当し、「たまに主旋律を歌っていた」。当初はハモるだけで緊張していたのが、昨年6月からソロでも活動を始めた。「紗来展」と名付けたライブを都内で不定期に開催。歌と物語の朗読と絵と、すべてが自作の「紗来ワールド」を展開する。歌の合間のおしゃべりで「『自分大好き』が全開ですよね」と照れ笑いする。
○…中井町出身。本と歌と空想が大好きな子どもだった。寝る時に両親が絵本を読み聞かせてくれた。お話し好きな少女は物語の世界を旅し、「目がらんらんと冴えて一向に眠りにつかないので、親は『いい加減に寝てちょうだい』と思ったでしょうね」。4歳からピアノを習い、小学生になると思いつくままに歌を口ずさみながら登下校した。そんな紗来ちゃんが大人になった今、「ライブは常に全力で最善のものを披露したい。成長する姿、変化する私を見ていて下さい」。
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