暴力追放功労者表彰を受けた 三宮 健司さん 大磯町生沢在住 69歳
安心・安全 地道に支える
○…大磯・二宮地区暴力団排除対策推進協議会の会長を務めて11年。20年以上にわたり暴力追放活動に尽力し、安心・安全に暮らせる社会の実現に貢献してきた。その働きが認められ、9月7日付で関東管区警察局長と同管区内暴力追放運動推進センター連絡協議会会長の連名による功労者表彰を受けた。「体が丈夫である限り、奉仕活動を続けたい。責任の重さを感じます」と語る。
○…地区暴排協議会には飲食・建設業から10団体約130人が加盟。幸いに大磯警察署管内に暴力団事務所はないが、暴力団に関して「利用しない・恐れない・金を出さない・交際しない」をスローガンに掲げ、反社会的勢力の消滅を目指す。国府祭や湘南国際マラソンなどでキャンペーンを実施。オレオレ詐欺の被害金が暴力団の活動資金になっていることがあり、警察との連携強化も図る。「防犯協会とよく間違えられて」と苦笑する。
○…大磯町の農家で7人きょうだいの四男に生まれた。子どものころは乳牛の世話などで家を手伝い、近所にある寺の境内で遊んだ。「国府祭は田植えが終わった6月に行われていて、農機具やざるを売る市が立った。サーカスが来たことも」。住宅が建ち並ぶ窓の外に視線を向け、一面田畑だった当時を振り返る。
○…有限会社神田組代表。農業をしながら土木会社を経営し、「黙々と働いた父」の跡を継いだ。道路や橋、水道施設などの整備に従事。猛暑の夏も真冬も人々の日常生活を縁の下で支える。大磯建設協会会長。大磯ライオンズクラブ会員。東日本大震災の復旧支援では石巻市へ。側溝の堆積物を掻き出していたときに被災者から言われた「ありがとう」の言葉が胸に残る。「一生懸命働いて一日一日を楽しく過ごせることは有り難い」
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