「伝筆(つてふで)」の楽しさを発信・普及している 宮前 礼子さん 平塚市在住
手書き文字に心込める
○…筆ペンを使って心を伝える「伝筆」の作品を発表。3月15日まで、大磯町のギャラリーぶたのしっぽで開催中のグループ展で小作品を並べている。春らしい色合いのマーブリングを施した台紙の上に、ユニークで丸みのある手書き文字がほほ笑む。心がほっこりする伝筆の楽しさを伝えたいと、講師としても活躍。鴫立庵や藤沢市内で講座を持つ。「コツさえ覚えれば、だれでも書けるようになります。大切なのは相手を思うこと」
○…「達筆でなくても、素敵な筆文字が書ける」。6年前、友人と一緒に通った教室で伝筆の魅力に「ハマった」。季節の挨拶や感謝の言葉をはがきやカードに添え、しばらく会っていなかった知人に手紙を送ると、すぐに連絡が返ってきた。家族を介護し、インストラクターの養成講座に進み、始めて1年後には講座を開催。作品づくりでは、歳時記から言葉を選ぶなど季節感を取り入れる。夏はうちわに字を書き、暮らしを楽しむ工夫も凝らす。時節柄、「元気はつらつ」の伝筆は、新型ウイルスに負けないでという応援メッセージに受け取れる。
○…東京生まれ。デザインを学び、広告代理店に就職。パッケージ見本の制作などに携わり、ギャラリーや幼児教育の仕事も経験した。結婚を機に平塚市へ。夫婦で湘南の海に親しみ、スポーツカイトの競技会に参加するなどアクティブに行動する。ボランティアでアート教室の指導も。
○…一昨年、日仏交流160周年記念事業「サムライジャポン」で一般社団法人伝筆協会の仲間とフランスへ。伝筆のワークショップは人気を集め、3日間で600人近くが参加した。スマートフォンには、伝筆作品を手に笑顔を弾ませる、現地の人たちと一緒に撮った写真がいっぱい。
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