女性初の二宮町商工会副会長を務める 真下(ましも) 美紀さん 二宮町二宮在住 56歳
女性経営者の視点注ぐ
○…昨年度60周年を迎えた二宮町商工会の歴史で初の女性役員。5月の通常総代会で副会長に就いた。「新体制のもと、二宮の商工業の未来像をダイヤのように一層輝くものへ磨くお手伝いができる」と抱負を語る。女性の観点と企業経営者の視線を合わせ持ち、地域活性化に向けた活躍に期待がかかる。フルサワ印刷株式会社代表取締役。
○…生まれも育ちも二宮町。小学校を卒業する娘に海外留学、16歳になると二輪車の免許取得を勧める大胆な父を持った。「学生時代は門限なし。初めてディスコに連れて行ってくれたのは父でした」。公職も務めた父・吉郎さんを手伝うため、専門商社勤務を経て家業の印刷業へ。「社会勉強を積みなさい」「人づき合いも仕事」という教えに人脈と信用を築きながら仕事に邁進した。
○…簡素に「粗品」と印刷された包装を開けたら、ブランド物のストッキング。「受け取る時に中身も分かれば、もっと喜びを伝えられたのに」。今につながる出発点だった。JR東日本の販促グッズ、駅の顔出しパネルやラッピング装飾、周遊列車の関連用品など多彩な製品を手掛ける。取り引き先とその先の顧客に喜ばれる品づくりに心を注ぐ。ペーパーレス化が進み、価格競争が激しい印刷業界で親身な提案力が強みだ。「笑顔でいい仕事をして笑顔をいただきたい」
○…長男・次男も成長し、休日は夫と長女と3人で町内を散策。古民家を改修した新しい店などをめぐるのが楽しみ。移住して素敵な暮らしをしている人たちから、空気感やご縁など二宮町の素晴らしさを改めて気づかせてもらったという。「自然環境も財産。もっとたくさんの原石を発掘し、未来ある子どもたちのために魅力ある二宮を発信できたら」と願う。
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