「1年遅れの成人式inにのみや」の開催準備にあたっている 能勢 純奈さん 二宮町百合が丘在住 21歳
一生に一度の門出を応援
○…1月8日に二宮町のラディアンホールで1年遅れの成人式を開く。令和3年度成人祝賀会エール実行委員会委員長として準備に駆け回る。会場使用料や協力者への謝礼などに充てる資金25万円を目標に、クラウドファンディングも始めた。「友だちや先生と再会する機会を作ります。ボランティアの方が無料で振袖の着付けをしてくださいます」。和太鼓演奏や同級生による歌の披露なども予定している。
○…成人祝賀会実行委員会の元副委員長。コロナ禍で今年の式典は中止になった。「せめて延期にできなかったのか」。知り合いの町議会議員に相談すると、議員たちが町へ再検討を働きかけてくれたこともあり、8月に集いの場を設けることが決まった。ところが、またも緊急事態宣言で中止。一生に一度の成人式を楽しみにしていたという同級生の声や、「コロナだから仕方ないで終わっていいのだろうか」との自問に行動を起こした。生涯学習課職員や議員、町民有志など、若者を応援したいと思ってくれる大人の存在を実感したことも代替イベント開催への後押しになった。
○…一色小、二宮西中出身。小学生のころから動物愛護に関心を持ち、保護施設で犬や猫を世話した。中学・高校時代に父が闘病。弟たちの世話や家事を担った。高校卒業後、父は他界。若者グループもりびとNOAのメンバーで、小学校の放課後子ども教室や学習支援のボランティアにも積極的に関わる。
○…「成人式で直接会って近況を報告することで、お互いにいい刺激や励ましをもらえる。これを機に大好きな二宮町がもっと温かいまちになれば」と期待する。実行委員会のサイトには、この1年弱の自身の気持ちや催しにかける真っすぐな思いが綴られている。
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