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大磯・二宮・中井 人物風土記

公開日:2023.03.24

神奈川県看護教員表彰を受賞した
大山 晶子さん
神奈川県立平塚看護大学校看護科長 58歳

「病気ではなく人を看る」

 ○…「個人の賞ですが、大学校でいただいた賞だと思う。4年制の専門学校として、学生たちと模索しながらカリキュラムに命を吹き込んできたので、評価されてうれしい」と笑顔。県では、看護基礎教育の向上・発展に功績のあった看護教員を表彰している。

 ○…2011年に県立平塚看護大学校の前身・平塚看護専門学校へ着任。質の高い看護師を育てることを目指し、17年に4年制の専門学校へ移行した。実習時間を国の定める1035時間から1305時間に増やし、実習に重きを置いた。「人々の多様性や求められる医療の質も高くなり、実習時間をより多く確保することが必要と感じた」と真剣なまなざし。

 ○…「人と関わることが好きなので、誰かの役に立ちたいと思っていた」と看護師の道を志し、専門学校卒業後は、県立足柄上病院に入職。その後、転職先の知的障害者施設で出会った介護職員の仕事ぶりに刺激を受け、「もう一度看護を学び直したい」と学校へ再入学。「自分の考えを概念化する良い機会になった」と振り返る。その後、再び足柄上病院へ。「学び直したこともあり、最初に働いたときよりも上手にできると思ったけど、そうでもなかった」と落ち込むこともあったが、同僚たちから「そんなときもあるよ」と声をかけられ、周囲の支えに助けられた。

 ○…学生たちに常に説いているのは、「病気ではなく人を看る」こと。「『看』は手と目で見るという意味。手前みそですが、学生たちは人を看ようと一生懸命やっている」とうれしそうな表情。「学生、地域、今まで出会った人たちに感謝の気持ちでいっぱい」といい、看護師の卵たちに自身の経験を還元していく。

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