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大磯・二宮・中井 人物風土記

公開日:2023.04.14

松田警察署長に就任した
小柳 徹也さん
松田町在住 56歳

地域のため全力注ぐ

 ○…初の署長職に就いて1カ月ほど。署長室の壁に掛けられた先人たちの名を数え「私で第109代目。かなり歴史のある警察署を任され、身の引き締まる思い」と話す。足柄上地域について「住民の皆さんが自分の住む町を心から愛しているのが伝わってくる。地域の安全安心を守るため全力を注いでいく」と、落ち着いた声で力強く語る。

 ○…平塚市生まれ。小学生のころから漠然と「警察官に格好良さを感じ」将来の夢として意識し始めた。高1で「強くなりたい」と空手道場に入門したのも、大学で法学コースを選択したのも、必ず役に立つと感じたから。年齢を重ねるごとに、夢は目標へと変わっていった。

 ○…県警に入り、交番勤務、刑事課、会計課などのほか、機動隊も経験してきた。1995年、阪神淡路大震災の被災地では治安活動、99年に山北町で発生した玄倉川水難事故では救助活動にあたった。「訓練は何度も重ねてきたが、災害現場では常に、訓練以上の難しい判断を迫られる。自然の脅威をまざまざと感じた」と振り返る。県警察学校では第一教養部長として職務倫理も担当。「最初は自信なさげで『大丈夫かな』と思える生徒も、半年、10カ月と経つと、警官らしい精悍な顔つきに変わっていく」。教え子たちの姿に、やりがいを感じた。

 ○…署長就任後、管轄地の見聞を広めようと自転車を購入した。「町の様子が分かるし、休日に走るとリフレッシュにもなる。今度は南足柄市の山も走ってみたい」と、にこやか。犯罪発生状況に話が及ぶと、足柄上地域は「高齢者が多い割に、他の地域と比べ特殊詐欺の被害が少ない。引き続き油断せず、できるだけ発生を抑えていきたい」と顔を引き締めた。

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