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大磯・二宮・中井 人物風土記

公開日:2023.06.02

大磯山手スパークスの監督を務める
若田部 清さん
東小磯在住 82歳

子に寄り添い野球一筋

 ○…大磯町を中心に活動する小学生の軟式野球チーム「大磯山手スパークス」で約30年監督を務めてきた。息子が入った時から手伝いで参加し、長年の経験を買われ「ぜひ若田部さんに」と監督を引き受けた。「若いときは怒って指導したこともあった。でも、みんなミスしたくてしている訳じゃないと気付いた。楽しい野球をしたい」と思いやりと感謝の気持ちを大切にしている。

 ○…出身は東京。戦争で疎開を経験し、横浜の鶴見へ。父親の仕事の関係で18歳の時に大磯に移り住んだ。小学校低学年のときにはすでに野球に明け暮れる日々。路地裏や原っぱの草野球から始まり、中学、高校はもちろん大学、社会人となってからも企業の野球部に入り、白球を追いかけた。退職後は監督の他、「神奈川かもめ」チームで70歳、75歳、80歳以上の大会にそれぞれ参加。これまで投手や遊撃手として活躍した。

 ○…野球の他にはゴルフをたしなんだこともあったが、70歳以上の野球大会を機に野球一筋に。現在は中学の先生をしている娘のために、孫の面倒を見る時間が癒しだとか。「子どもと楽しく話ができるのは良い」と慈愛の表情を見せる。

 ○…「子どもは上達が早く、1年経つと本当にうまくなる。教えていると非常に嬉しい」と話す。力士の「湘南乃海」選手も同チーム出身。卒業した子の活躍を見たり、親になった教え子が、子どもを連れて来て、親子2代を教えたときは感激だったという。今の課題はメンバーを増やすこと。子どもが少なくなっていることから、メンバーを集めるのに苦戦しているという。「野球は選手、監督どちらの立場でも楽しい。その魅力を伝えていけたら」と現役の若々しさを見せた。

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