大磯・二宮・中井 人物風土記
公開日:2023.08.11
大磯運動公園パークランのイベントディレクターを務める
笠尾 俊文さん
茅ヶ崎市本村在住 58歳
走る楽しさを体現
○…5キロを自分の好きなペースで走ったり歩くことができる世界共通のランニング・ウォーキングイベントのパークラン。大磯でもやろうと発起人になり、2020年に開始した。30年前にシンガポールへ旅行した際に共にランニングした人と偶然再会したことも。イベント運営のボランティアに名乗り出る参加者もおり、健康につながることはもちろん、「人と人との出会いが生まれるコミュニティイベントだと実感した」。
○…出身は青森県。中学生の時にウェアやシューズのかっこよさからランニングに興味を持つように。高校3年で出た地元の市民マラソンでは1000人中上位10人に残り、走る楽しさを実感した。大学卒業後は中学生のときから憧れていたランニング雑誌の出版社に就職。女子駅伝の運営、ニューヨークやホノルルでのマラソンの参加ツアーも企画した。一度別の企業に転職したが、東日本大震災のときに故郷の青森に帰り、被災の様子を目の当たりにした。「残りの人生を悔いなく生きたい」と思い、大好きな走ることに関われる、大磯運動公園の指定管理先のランナーズ・ウェルネスに入社した。
○…長男と長女もランニングが好きで、二人が大人になった現在も一緒に走っている。パークランに「娘がたまにボランティアを手伝ってくれる」と嬉しそう。
○…運動公園でのパークランは8月5日に累計参加者が3000人を突破した。「ボランティアも増えて、今は好循環ができている」。今後の目標は「あと20年は頑張ること」ときっぱり。健康のため、人との出会いの場にもなるこのイベントをランニング経験のない人にも勧める。「体力が上がり、気持ちも前向きになれる」と爽やかに語った。
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