食と健康の向上目指して

　○...ＳＤＧｓの理念に基づき環境や福祉などの社会課題の解決に向けて行動し、内面からの美しさを目指す「ミズエシカリンクジャパン」のファイナリストに選出された。ファイナリストは全国から集まるものでスピーチやウォーキングなどの審査を経て、東京代表に選ばれた。メンバーとして、廃材を再利用したお手玉を作って地元の高齢者施設を訪問するなど、社会貢献活動を行っている。

　○...普段から食育に関心を持ち、二宮町で子ども食堂も運営。活動を知った大会関係者から声をかけられたことが出場のきっかけだ。「一つのテーマに限らず、様々な社会課題の改善に向けて活動できると知り、ぜひやりたいと思った」と振り返る。また、大会での結果に関わらず、参加者は１年間、被災地支援や施設訪問などの奉仕活動に参加できる点も魅力だった。

　○...中井町出身。二宮には約15年前から住み始めた。仕事の多忙さから体調を崩し寝たきりになった経験から健康と食の大切さを実感した。麴マスターの資格を取り、今は講師として麹づくりの技を教えるほどに。「食に気を配り、自分の体調に合わせたものが作れるようになると自己肯定感も上がる」

　○...現在は10月に開催される日本大会に向けて気を引き締める。将来は麹を使ったカフェを開いたり、オーガニックの野菜を使った子ども食堂の運営も描いている。「人前に立つことで、寝たきりだった私がここまで変われたことを知ってもらい、つらい思いをしている方の励みになれば」と話す。「『心も身体も食事からできている』と感じるので、今まで身につけた食の知識を伝えて、次世代がより良い生活になるよう貢献したい」と抱負を語った。