大磯・二宮・中井 人物風土記
公開日:2023.09.22
土地家屋調査士会県西支部長に就任した
山口 宏幸さん
小田原市荻窪在住 44歳
境界のスペシャリスト
○…三脚を据え専用の機器で土地を計測し、図面を作成して登記の手伝いをする土地家屋調査士になり約20年。2市8町から、35人が所属する県西支部の部長に若くして抜擢された。地元高校への出前授業を通して仕事のやりがいを伝えている。コロナ禍で中止が続いていたが、今年12月から再開。業界の高齢化が進む中で「若い世代に興味を持ってもらえれば」
○…父が測量士で、小田原で会社を営んでいた。富水小、泉中に通い、測量士にこだわらず学びを深めようと西湘高、日大へ進学した。理系で学科を絞り土木科へ。就職氷河期中にたまたま見つけた求人が測量会社で「気づいたら測量士になっていた」。都内で働き、20代後半で父の会社を手伝うことに。地元に帰り、土地家屋調査士の資格も取得した。
○…「既に測ってあると思うでしょ」。明治の地租改正事業で、土地の境界を記録するようになったが、当時は縄などで測っていたこともあり、現代の技術で改めて正確に寸法を計測する必要があるという。機器を持って現場に行き、日が照り付ける中で測量のために草刈りをすることも。日焼けした顔が日中の体力仕事を物語る。
○…不動産登記のほか、測量士として県道の拡幅など大規模な公共事業にも携わってきた。東日本大震災以降は、土地の戸籍を記録する地籍調査の必要性が以前にも増して高まっている。災害復興のとき「人の記憶に頼るより情報が正確で、復興が早く進む」。地道な備えがいざというときに大きな役割を果たす。境界のスペシャリストとして「測量を通して地域に貢献する。先輩のやってきたことを引き継いでいけたら」。高校の同級生と結婚。休日はサッカーをする息子を送り迎え。「成長が楽しみ」
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