戻る

大磯・二宮・中井 人物風土記

公開日:2023.10.06

大磯の無罣庵で「ドラマチック・リーディング」朗読会を開く
中山 律子さん
茅ヶ崎市在住

想像の世界へご案内

 ○…夏目漱石や樋口一葉、川端康成らの作品を演劇仕立てで朗読する「ドラマチック・リーディング」の語り手・講師として活躍。登場人物に思いを巡らせ、さまざまな役を演じることで「自分の物の見方や新たな一面を発見できる」と語る。書店やカフェ、ギャラリーで朗読会を開催。「物語の世界に引き込まれた」「本を読みたくなった」などと感想が寄せられ、作家とその作品に関する解説も歯切れよく興味深いと好評だ。

 ○…石川県出身。本の虫で中学時代は世界文学全集などを読みふけり、『風と共に去りぬ』に感激。教職に就き、中学校や平塚工科高校、秦野高校などで国語を教えた。「生徒が小説や詩を深く理解できるようになれるものが必要だ」。音読の重要性に気づき、放送表現教育センターで設立者の故山内雅人さんらに師事し、ドラマチック・リーディングを学んだ。「ゲーテの詩朗読コンクール」優勝者。

 ○…通信制高校では自身よりも年上の生徒たちがいた。「暗記力は若者にかなわないけれど、読解力や共感力は人生経験を積んで磨かれる」と実感した。「年齢を重ねて文学の奥深さが分かることがある」。在職中は教育委員会や図書館からの依頼で読書活動推進の講師を務めた。退職後、プロとしてニッポン放送の朗読イベントや国勢調査のCMなどに出演。朗読教室を主宰している。

 ○…絵を描くこと、文章を書くのも得意だ。出版社の公募展で入賞したノンフィクションは『はい、こちら通信制高校です』の題名で本にもなったが、「今かいているのは恥だけ」と気さくに冗談を飛ばす。教員志望の学生へ特別講義をしたことも。「自分の感情を整理し、言葉で表すには語彙力が必要。朗読を通じて本好きを増やしたい」

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

大磯・二宮・中井 人物風土記の新着記事

大磯・二宮・中井 人物風土記の記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS