発信続け親子を支えたい

　○…一般社団法人ＢＥＡＵＴＹ　ＪＡＰＡＮ　ＣＯＮＳＯＲＴＩＵＭが主催した、社会貢献する女性の発掘を目的とするコンテストの地方大会を通過。11月に開催予定の日本大会への出場を決めた。地方大会でのスピーチでは、学生時代から12年間続けてきたライフセービングや保健体育科の教員経験を生かして、自然教育や親子のサポートを行う夢を伝え、Ｆｕｔｕｒｅ部門のグランプリに輝いた。

　○…長野県出身。順天堂大学スポーツ健康科学部在学中に「活動紹介の動画がかっこよかった」ことからライフセービング部に入部した。夏の期間、海で流されたり溺れたりする人の救助や訓練を行った。大学卒業後は６年ほど、小学校やこども園などで教員を務めた。ライフセービングの活動も続けていたが、活動場所である伊豆の下田の海まで車で通うことが難しく、19年に二宮に移住。「下田にも行きやすくなるし、海も山もあるところが気に入った」。昨年８月には出産も経験した。

　○…ＳＮＳがきっかけでビューティージャパンを知った。従来のミスコンと異なり、年齢や結婚・出産歴関係なく、本人のキャリアや活動を重視する姿勢に惹かれた。「子育て真っ最中の自分が発信していくことで、同じ境遇の人の背中を押すことにつながれば」とエントリーを決意した。

　○…海で自分自身の命を守ることができる人を増やすこと、自然教育や野外活動で親子が自然にふれあう機会を提供することが目標だという。「子どもを助けに行った親も流されてしまうことがある。大人のサポートも含めて知識を伝えたい」と話した。「二宮に移住してきた親子の居場所づくりをすることで、地域に貢献できれば」と温かい笑顔で語った。