大磯・二宮・中井 人物風土記
公開日:2023.12.08
11月に開催されたISAパラサーフィン世界選手権に日本代表として出場した
勝倉 直道さん
大磯町東町在住 59歳
海への愛 胸に立ち上がる
○…11月5日からアメリカ・カリフォルニアで開催されたISAパラサーフィン世界選手権に日本代表として出場。27カ国、184人が出場する中、個人4位、国別団体7位の成績を収めた。「波を読み間違え、全然自分のサーフィンができなかった。練習あるのみです」と、ワールドカップで金メダルを取るという夢を追い続ける。
○…東京都八王子市生まれ。海を目指し、16歳の時に先輩に連れられ訪れたのが大磯の北浜海岸だった。波に押されてボディサーフィンするのが精いっぱいの自分のかたわらで、先輩が波乗りする姿に惹かれた。サーフィンの魅力にとりつかれ、21歳になるころには物品提供のスポンサーもつくほどに上達した。
○…29歳の時にバイク事故で大やけどを負い、足首の動く範囲が限られる障害がある。1年程の寝たきり期間を経て、固まってしまった足首を動かし、立ち上がることからリハビリをスタートさせた。痛みを伴う日々の中、脳裏にあったのは海の景色だ。「またサーフィンをやりたい。それだけが励みだった」。事故から4年後、早歩きができるようになったことを機に海へ。身体が動かず、一本も立つことができない現実に直面した。「かつてはプロトライアルまで受けていた。ショックは大きかった」。テイクオフの仕方など試行錯誤を続け、ボードの上に立ち上がるまでに半年を要した。「事故の後、初めて波を滑れたときは泣いてしまった」
○…「今朝も海に行ってきた。いい波だったよ」と笑う、「生涯現役」のライフスタイル。「ずっと選手でいたいけど、そうもいかなくなるときがくる。障害者とサーフィンをつなぐ架け橋になりたい」と、今日も海に足を運ぶ。
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