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手づくり布絵本・布おもちゃぐるーぷ「ぷっぷ」の代表を務める 都築 洋子さん 市内蓮正寺在住 

公開:2012年3月24日

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温もりうみだす母の手

 ○…今年で活動25周年となる「ぷっぷ」に、立ち上げから関わっている。当時はめずらしかった布製のおもちゃを、講習会で初めて知った。あたたかみのある手触りにひかれ「子どもに布おもちゃを与えたい」と、子育てと家事の合間に針を持つことが日課となった。

 ○…幼少時は本人曰く「おてんば娘」。ひざ小僧に傷の絶えない「飛んで歩く」女の子だった。小学校高学年で手芸部に入った頃からモノづくりの面白さを知る。中学は卓球部、高校は美術部と、活発な面を持ち合わせながら美術系の短大に進学。卒業後は木製玩具の制作会社でおもちゃのデザインを企画する部署に。今でも覚えている初めての製品は「ブランコ少女」というオルゴール付き玩具だった。店頭に並ぶ自分の作品を見るにつけ「誇らしいような恥ずかしいような気持ちでした」とやわらかく微笑んだ。

 ○…グループの活動は定例会に加え布絵本づくりの講座や、イベント開催など。「子どもの素直な反応が見られるとき」に喜びを感じる。例えば親子対象のおもちゃづくり講習会。初めて持つ針を一生懸命に動かす子どもが、おもちゃを縫い上げたときに浮かべる笑顔。それを見守る親が子どもの成長に驚き、新たな一面の発見に喜ぶ様子。そんな瞬間に立ち会えるのが幸せだという。

 ○…針以外には絵筆を手にすることが多い。「描いているときは無心になれる」と続けてきた油絵は、昨年の小田原市美術展覧会で市長賞をとるほどの腕前。来月には、研鑽を積んだ絵画教室での作品展も控えている。今後の展望を問うと「人との出会いに恵まれたこれまで。今まで通りでいいんです」とどこまでも控えめな言葉。言葉を変えて夢は、と問うと、しばし沈黙のあと「自分らしさが出せる作品づくりを続けること。もっと思い切って言うと自分のアトリエが持てたら…」。ゆったりと微笑む横顔には、強い意志が垣間見えた。
 

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