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公開日:2017.07.08

報徳二宮神社
88年の役目終え撤去
今秋の新鳥居建立に向けて

  • 今回撤去された旧鳥居

  • 切断作業は6時間に及んだ

 小田原市が実施する清閑亭周辺散策路の整備計画に伴い、創建120周年記念事業の一つとして報徳二宮神社で進められている表参道整備事業。7月3日には正面鳥居の建立関係者などが集まって安全祈願祭が執り行われた後、周辺の樹木伐採など架け替え工事が始まった。



 市が策定した歩道拡張計画により周辺の整備を余儀なくされ、移転は難しいことから計画された新たな鳥居の建立。これに伴って撤去されることになった鳥居は1929(昭和4)年、関東大震災の復興を願って建立されたもの。(株)長野製作所(南鴨宮)の長野高憲社長の曽祖父、長野常吉さんが製作にあたった。



 鳥居切断に先立ち、3日には甲斐健資さん・文太さんや市森林組合らの協力のもと、周辺の樹木を伐採。4日には鳶の和田組により高さ8mの足場が組まれ、25tのラフタークレーン車を投入して5日の午前8時30分に切断作業が始まった。88年前に製造されたとあって詳細が不明だった素材は、厚さ4㎜の鉄板を丸めたものを2㎜弱の銅板で巻いたものであることが判明。作業にあたった職方によれば、当時としては高い技術だという。本柱の土台部分には川砂利混じりのコンクリートが流し込まれていた。



 新たな鳥居は辻村の森で伐採された樹齢300年のスギを鳥居材として、今秋に完成予定。

 

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