第34回関東小学生男・女ソフトボール大会で優勝した「西湘」の監督を務める 高橋 貴博さん 酒匂在住 53歳
勝利の陰に備えあり
○…「前に出てエラーするのは次の成功につながる」。小学生だった長男が始めたことを機に、どっぷりとつかるようになった少年ソフトボールの世界。「周囲のお願い」で15年前に酒匂ブルーウェーブのコーチを引き受けると、経験者の話を聞いたり本を読み漁り、自分なりの指導法を見出した。一貫して伝えてきたのは失敗を恐れぬ心。今夏、市内の選抜チーム「西湘」の監督として3年ぶりの関東大会優勝を成し遂げた。
○…普段の顔は消防官。一刻一秒を争い、あらゆる緊急事態にも瞬時な判断能力を求められる世界に身を置く。「大切なことは準備。試合前日には早寝を心がけさせている」。約30年の消防官生活で染み付いた意識を、選手にも自然と求めていることに気付く。「遠征先の宿舎ではしゃぎたくなる気持ちは分かる。でも、十分な睡眠をとらないと良いプレーはできないから」。スターティングメンバー選びは試合当日。「眠そうな顔をしていないかな」。心を鬼にして、選手たちの朝の表情をチェックする。
○…シーズンオフはなし。休日返上で年中グラウンドに向かう。「辛いなんて思わない。力をくれる子どもたちに会えるのが楽しみ」。ユニフォームに袖を通せばいつでも少年のような夫に、小言も言わず送り出してくれる妻のみゆきさん。「笑顔で…とまではいかないけれど」と苦笑しつつ、「続けていけるのは家族の理解あってこそ」と、時間を見つけてはウォーキングやショッピングに付き添う。
○…監督として携わった試合はゆうに100以上。そのすべてが鮮明に記憶に残り、昔話として語り合う時には皆に驚かれる。楽しみなのはOBたちが訪問してくれること。「毎年毎年、自分の子どもが増えていくような気分。そのうち、孫という年になっちゃうかもしれないけれど」。目指すは全国制覇。いつまでもノックを打ち続けることができるよう、欠かさず準備を重ねている。
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