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競技かるた愛好者の「小田原かささぎ会」の会長を務める 神保 貴史さん 風祭在住 26歳

公開:2018年3月17日

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趣味も仕事も単位は「秒」

 ○…「全国から強豪が集まれば刺激になる」。長年熱望してきた競技かるた大会の小田原開催が、ついに実現した。体育館や道場で行われることが多い中、「一般の人に見てもらう機会になれば」と、会場に選んだのは市民会館大ホール。観客席から見下ろすステージに130枚もの畳を敷き詰め、参加者からは「妙案だね」と好評だった。残念ながら観客はごく僅かだったが、大役を終えて「感無量。参加32チームに感謝です」と達成感に満ちた表情を浮かべる。

 ○…小学2年の終わり、祖母が所属していたかささぎ会で出会った競技かるた。札をはらう動作に心奪われ、即座に入会を決めた。周囲は高齢者ばかりだったが、「楽しいし、皆優しいし」。コンマ1秒を争うスピード感にハマり、中学生になると県選抜選手に選ばれるほどメキメキと力をつけた。「必要なのは瞬発力、記憶力、集中力。勉強にも役立った…かな?」と苦笑うが、階級別で全国制覇4度、名人戦の参加資格をもつ4段を高校1年で取得するなど実力は確かだ。

 ○…「好きなことに無我夢中になるタイプ」。子どもの頃からかるたと同じ位好きだった電車には、今や車掌として乗り込む。「5秒単位で刻まれるダイヤに沿って運行させる仕事。数をこなしてなんぼという世界です」。乗客の安全を担う責務から解放される休日の楽しみは、かるたで出会った仲間達との語らいだ。

 ○…通常は審判がつかない競技かるた。相手と同時に札に触れた場合は、競技者同士で決着させるのがルールだ。自分の有利を訴える選手が多いが、「僕はたいてい譲る。相手に勝ったと思わせるようでは、まだまだ足りないということ」。張りつめた空気感の試合会場から戻る「ホーム」は、入会当初と違って若者がほとんど。だが、「会長として大事にしているのは勝つことよりも楽しむこと」と、のんびりした老人会のような雰囲気はあの頃のままだ。

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