青年海外協力隊としてルワンダに派遣された 剣持 港さん 国府津在住 28歳
あえて決めずに進む
○…青年海外協力隊4次隊員として3月26日、アフリカのルワンダ共和国に出発した。コンピューター技術指導者として、派遣先となる現地の小・中学校で教員らとともに情報通信技術を授業に活かす方法の検討や質の改善などに携わる。「自分の技術がどれだけ役立つかわからないが楽しみ。不安はない」ときっぱり。
○…生まれも育ちも国府津。小学1年からサッカーをはじめ、中学まで主にFWとしてプレー。静岡聖光学院高校では「刺激を求めて」ラグビーに転向した。附属中学からの内部進学者が多く、未経験者の入部はごくわずか。それでも臆することなく門をたたくと、サッカーで得たキックの技術や脚力を活かし、ウィングバックとしてレギュラーを勝ち取った。「何でもチャレンジする性格。男子校の寮生活できついこともたくさんあったけれど、その忍耐力や精神力が今にも活きている」
○…進学した上智大学理工学部では物理の研究室で原子の研究を重ね、会話はすべて英語だった。この頃からぼんやりと海外を意識しはじめた。大学院を経て「なんとなく」IT関連の企業に入社し、一連のコンピューター技術が身に付いてきた頃のこと。タイで挙げた兄の結婚式に参列したついでに一人でカンボジアを旅行した際、そこで幾度となくJICAの活動を伝えるポスターを目にした。「これやってみようかな」と3年間務めた職場を退社。「発展途上国の役に立ちたい」と青年海外協力隊への挑戦を決意した。「高校、大学の先輩が海外で活躍されている方が多く、元気のある人たちばかり。早く自分も外に出たかった」
○…ルワンダでの2年間の任務を終えた後、帰国後にその経験をどのように活かすかは「あえて決めていない」と話す。「自分の持つ力を最大限に発揮して、形にして帰ってきたい」。先を見ず、まずは目の前のことを全力でやり遂げる覚悟だ。
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