小田原版 掲載号:2018年4月7日号
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4月1日付で小田原フットサルアカデミー(FAO)の3代目会長に就任した 吉沢 仁さん 飯田岡在住 58歳

思うままに楽しむ

 ○…湘南ベルマーレフットサルクラブがホームとする県西地域で、フットサルを通したまちづくりを展開するFAO(ファオ)。設立時から携わる古参に、3代目の舵取り役が回ってきたのは自然な流れだった。低迷を続けたクラブと共に歩み8年。昨季は初のプレーオフ進出を果たすなど躍進し、熱の高まりも感じている。単なるファンクラブではなく、フットサル文化の醸成の一端を担う支援組織は全国でも珍しい。「世界で活躍する選手が小田原出身だったり、公園で座っているおじいちゃんが実はめちゃめちゃボール蹴るのが上手とか。いつかそうなったら面白いでしょ」。小学校へのボール寄贈や巡回授業など草の根活動も、全ては「小田原をフットサルの聖地に」という壮大な夢につながっている。

 ○…幼少期を尋ねると「ひきこもり少年だった」と笑う。県下最悪と呼ばれ、荒れていた中学校に通い、家に帰ればバンド活動で留守がちな父が「とにかくおっかなかった」。自由奔放な父と、自動車関係の家業を継ぐ道を当然とされ、自由のない自分。鬱憤ばかり溜まる多感な時期、心の拠り所を音楽に求めた。小遣いで購入した中古のドラムは自分を解放できる唯一無二の相棒。小さな反抗を繰り返しながらも家業を守り、同じ音楽を生涯の趣味として選んだ。

 ○…取材時の出で立ちは黄緑と青のストライプ柄のネクタイとFAOの会員バッジ。店には大きなフラッグを掲げ、ベルマーレ愛に溢れるが、意外にもサッカーは「かじった程度だった」とか。息子がサッカーを始めた頃から一気にハマり、今では週2回ボールを蹴る。フットサルもバンド活動も「無心で夢中になれるもの」。人生意のままに、楽しんでこそ-無邪気な笑顔も、きっと父譲りに違いない。

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