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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2018.09.22

小田原医師会合唱団団長の
久保田 光博さん
山近記念総合病院院長 

歌で地域との懸け橋に

 ○…9月24日に毎年恒例となった「第10回記念定期演奏会」を開く小田原医師会合唱団。その先頭に立ち、「医師会と地域の懸け橋に」という一心で歌声を届けている。メンバーは医師の他に歯科医師や看護師、医師会事務局のスタッフなどさまざま。今となっては43人のメンバーが集う大所帯となったが、2008年の結成時は13人。持ち歌もわずか2曲だった。「周りの方の支援で何とか成り立たせることができた」と振り返る定期演奏会は今では毎年800人程の観客を集める一大イベントとなった。

 ○…終戦直前に現在の福岡県北九州市若松区に生まれた。4人兄弟の末っ子で「甘やかされて育った」。両親の考えで高校進学と共に上京。「人付き合いが苦手な自分がこの先社会に貢献できるのか」と思い悩んだ末、導き出した答えが医学の道。慶應義塾大学医学部に進み、卒業後は約30年間、外科医として東海大学医学部付属病院に勤務。少年時代は体が弱く、外に出て遊ぶことが苦手だったこともあり「患者さんの気持ちが理解でき、あるがままに受け入れられる」。01年4月に現在の勤務先である山近記念総合病院の院長に着任した。

 ○…根っからの音楽好きで歌うことだけに限らず、医師仲間とジャズバンドも結成する。得意なピアノに加えてベースもこなす器用さ。「聴き手も楽しめるし、盛り上げてくれる方々がいるから私たちもその気になれる」

 ○…合唱団は地元を飛び出し、5年前からは日本医師会のクリスマスチャリティコンサートにも出演。一昨年に続き、今年もトリを務める予定だ。「歌が好きな者同士が集まった合唱団だったが、何とか10年目を迎えられた。この先も医師と患者さんの信頼関係を結ぶような存在になれば」。まずは節目の舞台に注目だ。

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