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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2018.10.13

神奈川県小田原市倫理法人会の会長に就任した
長谷川 孝さん
(株)あえるば 代表取締役社長 45歳

「何を」以上に「誰と」

 ○…「企業に倫理を、職場に心を、家庭に愛を」を掲げる倫理法人会。初めて行ったモーニングセミナーを顧みると「怪しい…」。早朝から社長が頭を垂れ、大きな声で「おはようございます」。皆で歌ったり、輪読したりと活動は怪訝(けげん)を極めたが「迎えてくれた人があたたかくて。人間性に惹かれて、次も行こうと決めた」とあの朝の記憶を辿る。

 ○…ほんの少しだけ言葉に残るイントネーションは郷里・大阪のもの。東海大付属大阪仰星高校を卒業し、東海大学政治経済学部へ。コンビニや農園でしたアルバイトの中には、当時、大学で講義を行っていた経済アナリストの藤原直哉氏のもとでの仕事も経験。そのまま、就職した。

 ○…しかし、一度、辞めた。長い人生から見れば、刹那の意見の不一致から藤原氏を離れ、弁当の配達やイベントの裏方をしたが、心に去来したのは「仕事は何をするかもそうだけど、誰とするか」。離れて気付いた「惚れ込んだ人と仕事がしたい」という一心で、再び門戸を叩き今では藤原氏が作り、託された(株)あえるばの社長として企業向けにリーダーシップの研修等で全国を股にかける。せわしない合間を縫ってのブームは映画観賞。「5枚借りるとしたら1枚は奥さんと観られるものを」と選び、自分だけ見る際には一声掛ける。「同じ空間にいるのだから無言はよくない」。

 ○…会社の移転に伴い2007年に小田原へ。「つながり」を探していた当時、交換した相手の名刺に刻まれていた会の名。それから、自ら求めたこの会は「社長の修業の場。社長がよくならなければ会社はよくならない。まずは自分が意識、行動を変えること」。早朝の集いで「リセットする。落ち着いて、視野を広く持って」と毎週の式日にあるべき姿を見つめ直す。

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