小田原城北工業高校の新機械技術部が、2月に厚木市で開催された「第14回高校生ロボットアメリカンフットボール全国大会」に神奈川県代表として出場した。
選手5人と自作のラジコン型ロボット5台のチーム編成で、リモコンで操るロボットが3分以内に奪う得点数で勝敗を決するルール。ロボットの性能や操作技術が鍵を握る団体競技で、全国から25の代表校が出場した。
予選リーグでは2試合を戦っていずれもコールド負け。1得点も奪えず悔しい敗退となった。しかし、同部のメンバーは全員1年生。高度な知識が求められるロボット制作も、皆で試行錯誤を重ねて準備を進めてきた。
先取り学習でロボ制作数学の知識も応用
ロボットの制作に用いるソフトウェア「3次元CAD」は、学校の授業では2・3年次に習う高度な内容。部員らはテキストと格闘しながら使い方を学び、約3カ月の歳月をかけて1月にようやく設計が完成した。
それから製造にとりかかり、ロボットができあがったのは大会前日の夜9時。重量やサイズなど規定内であればデザインは自由で、同部はボールを奪ったら敵の間をすり抜けて一気に攻め込む「スピード重視」の5台を準備した。
だが、大会ではこの作戦が裏目に。相手はスピード型に加えて「潰し役」に徹するパワー型もそろえるなど多彩な攻撃が可能で、あえて軽量にした同部のロボットはあえなく弾き飛ばされて故障が相次いだ。ロボットの「治療中」も試合は続行されるルールのため、数的不利の状況で立て続けに失点。部員にとって初めての全国の舞台は、悔しい結果に終わった。
活躍で入部希望者増加
同校の部室にはロボットアメフト用のコートがあり、公式戦の会場として使用されることもある。だが、ロボット完成まで時間がかかりすぎたことで恵まれた環境を生かせず、部員の金松倖平君は「操作の練習をする時間がなかったことが敗因」と悔やむ。一方、部長の佐々木求貴君は「強豪校の試合を見て、来年はもっとパワーがあるものを作りたいと思った」と早くも次を見据えた。
ロボット制作は配線やはんだ付け、数学など多くの知識が必要となるため、「授業で学んだ内容が実感できる貴重な機会」と顧問の橋本裕太教諭。部員不足の状況が慢性的に続いてきたが、最近では同部の活躍を知って入部を希望する生徒も増えてきているという。
次の目標は夏のロボット相撲大会出場。上級生がいない状況で積んだ多くの経験を糧に、「今度こそは」と改良を重ねて制作に励む。
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