4月20日に総構を1周歩くイベントを主催した「大外郭の会」代表 山本 篤志さん 平塚市在住 49歳
心は戦国 総構にゾッコン
○…豊臣秀吉の小田原攻めの際、北条氏が小田原の町を守るために築いた全長9Kmにおよぶ防衛ライン「総構(そうがまえ)」。別名「大外郭」を歩くイベントを主催する「大外郭(だいがいかく)の会」の代表を2016年2月の発足時から務める。「秀吉も手を焼いた小田原城の総構は戦国時代最大級。400年前のものが残っているのも魅力ですね」。戦に参陣した武将たちは、小田原を参考に各地で自身の居城に総構を築き、城や町の構造に役立てたという。県庁所在地になっている所も多いことから「今の日本の経済があるのは、小田原城総構があったから」と熱く語る。
○…平塚市出身。小学2年生の時に小田原の親戚に連れられて「お城まつり」に行ったのが城好きの始まり。小学生の頃、小田原城の調査結果を模造紙にまとめ、勝手に学校の廊下に貼り出したこともあった。自分が武将だったら、と考えながら「粘土で城郭を作っては壊し、最強の城を研究する子どもだった」と笑う。
○…高校、大学と工業系に進学。現在はビルメンテナンス会社でビルエネルギー関係の裏方の仕事をしている。いつしか遠ざかっていた城好きが再燃したのは35歳の頃。「ダイエット目的で久々に総構を歩いたらまた夢中になって」。小田原城天守閣館長とも知り合い、毎週、図書館に通いつめるほど城の調査にのめり込んでいった。現在は小田原城の研究に関わる、さまざまな会に所属。城漬けの毎日を送っている。
○…「荒れた堀をどうにかしたい」。総構は耕作放棄地になっている所も多く、休日はメンバーと草刈りなどの整備に励む。ボランティアでツアーガイドも務める多忙な日々だが、時間があれば遠出をして旧跡調査へ。「知らないまちの史跡を探して当時のことを調べるのが楽しい」。脳裏には常に戦国時代が駆け巡っている。
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