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40年の市議会議員生活に終止符を打った 細田 常夫さん 小八幡在住  88歳

公開:2019年4月27日

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このままずっと生涯現役

 ○…平成の時代を市議会議員として捧げ、この春、通算10期40年間務めた議員人生に幕を下ろした。「皆様には感謝の気持ちでいっぱい。本当にありがとう」。すべては、この言葉に詰まっている。

 ○…埼玉県飯能市出身。男7人、女3人の10人兄弟の6番目として生まれた。小田原市と似た大自然に囲まれた環境の中、幼少時代は野山を駆け回り遊んだ。「厳しい親父だったが、埼玉が人生のはじまり。いまだに実家の蔵を見に帰るよ」。飯能実業学校(現・聖望学園高)、専修大学を経て、鉄道工事会社への就職を機に小田原へ。1963年に32歳で市議会議員選挙に出馬し、初当選した。しかし、2期目の途中、生死を彷徨う交通事故に遭う。「命が危ないかもしれなかった。助かってよかった」。後遺症などの影響で3期目への挑戦は断念。それでも市政発展に尽くしたいという思いは失われることがなく、83年に52歳で復活当選を果たした。その後、落選も経験したが、これまで40年に渡り、その職を全うした。

 ○…午前3時半にラジオニュースを聴きながら起床の準備を始め、首の体操、腕立て伏せをそれぞれ50回ほどこなしてから部屋を出るのがお決まり。大好物の鰻と共に楽しむ一杯の日本酒が元気の源。2人の孫の成長も励みで、「この前見た高校生の孫のポスターの絵が上手でね。将来が楽しみ」と好々爺の表情がのぞく。

 ○…数ある議題の中でも「一番思い入れがある」という鉄道の発展に全力を注いだ。中でも小田原駅東西連絡通路の開通に尽くしたことは最大の功績だ。議員職は退くが、自身が立ち上げた小田原駅鉄道五社会の顧問は今後も続ける。「まだまだゆっくりしたいとは思わない。地域のためになることを違う視点からやるよ」。この人に引退という言葉はない。
 

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