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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2019.07.13

JAかながわ西湘代表理事組合長に就任した
安藤 俊之さん
南足柄市三竹在住 67歳

現場を走り続ける

 ○…トップとしての方針を問うと「組合員の経済を良くすることが第一」と即答。JAへの出資者である組合員は、農業者をはじめ金融や共済の利用者など2市8町で3万3千人。その経済が良くなればJAの経営も安定し、「組合員や地域の要望に応えることができる」という考えだ。押し寄せる経営効率化・合理化といった変革の波はJAとて例外ではない。必要とされているか、感謝される仕事をしているか、常に職員に問い続けている。

 ○…生家はミカン農家で、吉田島農林高校を経て足柄農協(当時)に入組した。営農指導の相手は父親ほどの年上も多く、厳しいことも言われたが「農家の方との付き合いのなかで成長させてもらった」と感謝を口にする。仕事始めの1月4日、いつもの作業着ではなく背広で出勤していたところに「畑で防除機が壊れた」との連絡。「何も考えず、そのまますっ飛んでいって畑で作業したね」。とことんやるという気概と、フットワークの軽さを当時から発揮していた。

 ○…趣味は自動車。「ステータスとかではなく、車そのものが好き」。愛車歴は国産スポーツカーから外国車まで8台ほど。かつてはB級ライセンスを取得し富士スピードウェイを疾走、ジムカーナ大会に出場したこともある。「自分が働けるのは妻のおかげ」という伴侶をともない「引退したら北海道をのんびりドライブ」する計画も、今回の就任でしばらくお預けだ。

 ○…生産性向上や企業参入を視野に、農業の規模拡大を促す国の方針に「ひとつの正解」と理解を示しつ、農業は地域コミュニティーの場と説く。「小規模の家族農業を支えていくのも、JAかながわ西湘の役割」と語る自身も、週末に茶畑、水田、ミカン畑で作業する家族農業の従事者のひとりでもある。

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