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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2019.07.20

神奈川県行政書士会小田原支部の支部長に就任した
境 隆志さん
足柄上郡開成町在住 68歳

困っている人の味方に

 ○…「相続法や債権法の改正など、変革の時。より身近に相談できる場が求められている。私たちも変わらなければ」。小田原など県西2市8町に在籍する108人の行政書士のまとめ役に就任した。今まで手付かずだったHPの新設など早くも手腕を発揮。「人とビジネスを知るためには地域を知ること」と、地元観光ツアーを組むなど、新たな視点から組織を改革する。「ベテランから若手へとノウハウの伝授ができる環境を整えていきたい」

 ○…49歳の時に交通事故に遭い、治療に5年を要する被害を受け、人生が180度変わってしまった。「保険会社任せにしたくない」と自ら交渉に臨んだが、思った以上の労力と歳月がかかった。「同じように困っている人を助けたい」と一念発起し、56歳で行政書士の資格を取得した。これまでに200件近くの交通事故被害者の支援をしてきた。「正当な補償を得て、被害者はやっと将来に踏み出せる」と実感を込める。SOSの電話が鳴れば、すぐに飛んでいく。

 ○…北海道小樽市出身。北海道大学大学院を卒業後、富士フイルムに就職した。主に商品開発を担当し、インスタントカメラを大衆化させた『チェキ』の製品化にも携わった。「ひと仕事終えた後の朝日が眩しかった」と思い出に浸る。友人から写真撮影を頼まれることも多いが「仕組みはわかるけど、写真の腕はからっきし」と笑う。

 ○…同郷であることを縁に感じ、学生時代から中島みゆきのファン。「同じ歳で大学も隣。町ですれ違ったこともあるかも」。コンサートにも足を運び、歌からパワーをもらうのだという。「事故後、献身的にケアしてくれた。一生頭が上がらない」という妻と趣味のフラメンコの舞台鑑賞は夫婦水入らず。当たり前の日常が何よりの宝物だ。

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