カラフルな砂糖などで造形する「シュガーアート」カルチャー。日本ではまだ珍しいシュガーアーティストの肩書で「Sweets pig」として活動するのが小田原市鴨宮在住の杉山さおりさんだ。
映画やアニメのキャラクターなどをモチーフに「3Dケーキ」と呼ばれる巨大ケーキから粘土細工のような小物まで、自在に作品を生み出す杉山さん。元々はベーカリー勤務、パン作りの講師をしていたが「いくら焼いても茶色の世界。色への憧れが強くなっていったのかも」と笑う。
海外の食材メーカーが主催した砂糖細工の講座に参加したことで好奇心に火が付いた。7年ほど前、パーティの主役として海外で定番の3Dケーキの技術を磨こうと、現地のアーティストに連絡。「素人同然のスキルでニューヨーク、オーストラリアへ半ば強引に押しかけました」と笑う。
帰国後はシュガーアーティストとして帝国ホテルのアート展参加や、芸能人への創作ケーキ作り、都内での教室など活動を続けてきた。
好きな題材で作品づくり
新型コロナの影響で外出仕事が減った際、自宅アトリエでグレムリンやジョーズなど懐かしの映画キャラとパンを組み合わせた作品を造形。インターネットで紹介したところ、その世界観が思わぬ高評価を得た。
「これまでは大きめな作品を作っていましたが、アーティスト性や発想力を楽しんでもらえるものも発表したい」と今後の活動の目標を語る。「シュガーアートはカラフルで美味しくて、甘い香りに癒される。食べて残らない儚さなど、独自の魅力をこれからも伝えていけたら」
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