EV特化型のカーシェアリング事業を手掛ける(株)REXEV代表取締役社長 渡部(わたなべ) 健さん 都内在住 43歳
再エネ活用で未来をつくる
○…西湘地域でEV(電気自動車)に特化したカーシェアリング「eemo」を展開する。昨年6月にサービスを開始し、27カ所のステーションに47台を配置するまでに拡大した。法人利用や個人リピータも増えており、手ごたえを感じている。来年には100台の稼働を目指すが、ビジョンの本質はその先にある。「地域の再生可能エネルギーを活用することで、持続可能な脱炭素社会の実現へと繋げていきたい」
○…埼玉県坂戸市出身。早稲田大学在学中から大学院にかけて電力システム工学を学び、「タイムリーだった」電力自由化を研究した。前職の(株)エナリスでは、地域エネルギー会社・湘南電力(株)の立ち上げに関わり、19年には(株)REXEV(レクシヴ)を設立。小田原市と湘南電力と連携し、地域でつくった電気で走るEVカーシェアリングを開始した。「小田原市は再生可能エネルギーの取り組みが進んでいます。太陽光をメインに、地元で発電した電力を地元で消費するビジネスモデルに可能性を感じました」と振り返る。
○…小田原市が進める地域マイクログリッド構築事業に協働。EVのバッテリーを使って余剰電力を蓄電することで、「災害時の電力源としても地域に貢献したい」と話す。将来的には蓄電した電力をあらゆるeモビリティに供給するため、電力利用の調整とネットワークシステムの実証試験を行っている。
○…妻と2人の子どもたちとの旅行が楽しみ。箱根の温泉にも訪れたことがあり「コロナが収束したら行きたいな」と目尻を下げる。自宅がある都内を行き来する多忙な日々だが、自然が広がる小田原が気に入り、二拠点生活も計画中だ。未来を見据え挑戦する姿は活力に溢れている。
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