新型コロナウイルス感染症の自宅療養者をサポートする事業が9月1日から、小田原市、箱根・湯河原・真鶴町(以下、小田原地域)で始まった。同事業は、県が構築を目指す「地域療養の神奈川モデル」の一環で、地域の医師会が県から委託を受け、地元の訪問看護ステーションらと連携を取りながら自宅療養者をサポートする。
現在はPCR検査で陽性の結果でも症状が軽いと自宅療養となる。県によると、7日時点で小田原地域の自宅療養者数は131人。電話やSNSで自宅療養者に毎日連絡を取り、体調悪化の疑いがないか確認するほか、必要に応じてオンライン診療や訪問看護を行う。重症化のリスクがある場合は、医師の判断のもと入院を調整する。
小田原地域では薬剤師会も協力している。実際に訪問看護を行った看護師は「実感として、酸素投与や薬の処方で症状が良くなったという人は多い」と話す。重症化の懸念があった自宅療養者を入院につなげたケースもあるという。
今後の見通し
同モデルは藤沢市等で先行的に始まっている。小田原地域でも、地元訪問看護ステーションらの協力のもと9月から実施に至った。県内では7例目。小田原地域の自宅療養者を対象とする同事業は現在、県が悪化リスクのある人のリストアップ等を行っているが、9月中旬を目安に民間の看護事業者が県の業務を引継ぐ見通しとなっている。
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