箱根町湯本の吉池旅館の「吉池温泉の湯」が、先ごろ箱根ジオパーク認定特産品になった。これは吉池旅館の温泉を自宅に持ち帰れるように、専用の容器に梱包した土産品。掛け流しの大浴場と同じ状態になるように、注文が入った段階で源泉を詰めている。
商品開発を始めたのは、2020年4月。課長の鶴田健二さん(43)は、「コロナ禍でも何かできることはないかと、温泉をもう一度見つめ直した」と振り返る。
吉池温泉は自家源泉6本の混合泉で、ペーハー値8・1の弱アルカリ性。神奈川県温泉地学研究所の分析の結果、7倍まで希釈しても温泉法上の温泉に該当することが分かった。そこで鶴田さんは温泉を自宅に持ち帰り、実証実験を30回以上繰り返した。鶴田さんは「透明なのでただのお湯に見えるけれど、温度が下がりにくいのは温泉ならでは。湯冷めせず、とにかく気持ち良くて癒される。本物の温泉を、ぜひ体で感じていただけたら」と話している。
価格は20リットル2200円。別途送料で発送も可能。今後はギフト用途にも広げていきたいという。
![]() ダンボールの中に、専用容器に梱包された温泉が入っている
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