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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2026.03.14

小田原市障害者地域事業所連絡会の会長を務める
古木(こき) 映里さん
小田原市矢作在住 50歳

  • 古木(こき) 映里さん (写真1)

障害を越え「働く喜び」を

 ○…障害者の働く場や訓練機会を提供する7法人で組織する小田原市障害者地域事業所連絡会の会長として、共生社会への理解促進に力を注ぐ。昨年10月に開催した「おたのしみ会」では各法人の施設利用者らが集い、音楽会やハロウィーンの仮装などを通して交流を楽しんだ。「全ての事業所が集まることが少ない中で、お互いを知る機会や楽しみを提供したい」という思いも強い。

 ○…生前の父はポリオに感染し片足に障害が残り、当事者として市の肢体障害者福祉会の会長を務めるなど障害者福祉に力を注いだ。おかげで「障害のある人が身近にいることは当たり前だった」という幼少期。電気店を営む父が、足をかばいながら脚立に上る姿を何度も目にした。「階段には物を置くなとよく言われましたね」と懐かしむ。

 ○…保育士を経て、父が運営に携わった「障害者地域作業所ゆう」で働く。施設には15人ほどが通い、菓子箱作りやチラシのはさみ込みなどの軽作業に取り組む。「脳梗塞などによる後天的な障害がある人は、今までできていたことができなくなりいら立つこともある」と、片手しか使えない状態での作業をスタッフも体験するなど障害の程度に合わせて仕事を配分。働く喜びを提供するために心を砕く。

 ○…軽作業以外にも、イチゴ狩りや買い物などのレクリエーションを通して社会活動を支援し、「業績」に応じてボーナスも支払う。「施設での作業は決してボランティアではなく、対価が喜びにつながる」からこそ、「継続的な仕事の受注も法人の使命」とうなづく。利用者もスタッフも仕事に責任を持ち、障害を理由に諦めない人生を送ってほしい―。父の生き様から学んだ施設運営の矜持だ。

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