新しい小田原へ 意見広告 「美食のまち」に期待 小田原市議会議員 大川ゆたか
市の新総合計画『2030ロードマップ1・0』がスタートし、市議会6月定例会でもこれからのまちづくりについて意見が交わされました。
明確なコンセプト、ゴールへの道筋を
「美食の街」と呼ばれるサン・セバスチャン(スペイン)という都市をご存じでしょうか。人口18万人あまりと小田原市よりもやや少ない規模ですが、ミシュランで星を獲得するレストランも多く世界中から観光客が訪れています。市は、新総合計画に「美食のまち小田原」を掲げました。目的は、豊かな「地域資源」を最大限活用し観光誘客等を図ることです。相模湾の魚介、地場産の青果や木材、それらを使った料理や器、伝統文化など、小田原は美食のまちになりうるポテンシャルは十分です。市では、民間から支援事業者を選定しコンセプトづくり、ブランディング、プロモーションを進める考えです。抽象的な「美食」というキーワードを、いかに小田原らしいゴールやそれまでの道筋として明確に描けるかが重要です。観光誘客からの相乗効果として地元商品の販路拡大、飲食事業者の起業など経済活性化にもつながるでしょう。期待を持って注視してまいります。
観光PRにデジタル活用
市は観光分野でもデジタル化を進めています。人流動向調査ではスマートフォンユーザーの情報から人の移動や滞在時間などの収集・分析が可能で、明確な根拠(データ)を基にイベント計画が策定できます。また「eスポーツ」への参入も目指しています。コンピューターゲームを土壌にした世界的に急拡大するコンテンツです。施策では大会開催等が考えられますが、横須賀市のようにプロeスポーツチームの誘致も検討すべきでしょう。単純比較はできませんがリアルなプロスポーツチームよりもコストは少なく、世界的な波及効果の可能性もあります。デジタル技術の進歩に合わせて、自身の常識や価値観もアップデートしながら未来のまちづくりを考えてまいります。
|
|
|
|
|
|