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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2022.08.13

NPO法人 小田原まちづくり応援団(まちえん)の理事長に就任した
石崎 雅美さん
開成町在住 55歳

組織も自身も「第2章」

 ○…まち歩きやトークイベントなどで小田原のの奥深さを伝えるNPO法人の新理事長。2004年発足の「まちえん」が市の委託を受け、10年ほど運営してきた清閑亭での活用事業は3月に終了。「『まちえんはどうなるの』という声や場がなくなった寂しさがある。どうステップを踏んでいくか重責を感じる」とポツリ。ただ秋にはまち歩きを再開し、催しも検討中と「拠点のあるなしに関わらず軸は変わらない」と前を向く。

 ○…県西で育つも社宅暮らしで引っ越しを繰り返し、「故郷や地元感覚に憧れました」。そんな思いから大学卒業後、地域情報紙やCATV(ケーブルテレビ)など地域に根差した職を重ねた。妊娠をきっかけに仕事を離れた矢先に出合ったのが、まちえん発足のきっかけとなる市政策総合研究所(00〜03年)。「まちづくりは遊歩学と言われ、市内を歩くと未知の小田原がいっぱいで。『これを皆に知らせよう』というのがまちえんの始まりです」

 ○…現在はFMおだわらパーソナリティと地元産品の振興を担う(一社)足柄茶ラボ代表理事も務め「これで3足の草鞋になった」と苦笑い。休日の趣味は息子が中2の時に始めた四国や坂東(関東)、西国(近畿)などの観音巡り。全188カ寺制覇を目指す旅の相棒は大学生に、運転を任せるまでに成長した。

 ○…当初感じた、都心に向きがちな地域のまなざしは「多くの人が地元に肯定的になった。移住者も含めて魅力に気付き始めている」。小田原が持つさまざまな資源に触れる機会を提供しながら「新たな場づくりにも挑戦したい。スピリットを受け継ぎながら、文化や歴史と人とをつないでいく」。組織も子育てもひと区切りの中”10年先の未来を楽しむ”第2章を駆け出した。

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