小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記
公開日:2023.01.28
真鶴町立遠藤貝類博物館の学芸員を務める
栢沼 勇魚(いさな)さん
真鶴町真鶴在住 22歳
真鶴の海の魅力、全力で
○…「生まれ育った真鶴でやりたい仕事ができることに感謝の思い」。国内有数の貝類コレクションを誇る博物館の学芸員として昨年10月に就職した。学芸員は1人だけ。貝類の収集と資料の保管、真鶴に生息する海洋生物の調査研究に加え、磯部の生き物を観察する「海の学校」なども企画。「思い立ったらすぐ行動が1人の魅力」とこの半年間でウミウシや外国から流れ着いた珍しい魚の生体展示など新しい試みにも果敢に挑戦する。「子どもたちが水槽に釘付けになる様子を見ると思わずガッツポーズがでます」
○…大学では海洋生命科学部に進み、非日常感を求めて研究対象にサメを選んだ。遺伝子解析など研究室にこもる日々が続く中で、思い出に残るのは海好きの仲間と訪れた小笠原諸島。「本州とは違う海の景色に夢中になり夢を語り合った」。進んだ分野は違っても、現在も心強い味方だ。
○…水族館の飼育員を務める父の影響で「物心ついた時から海は特別な存在」だった。海の生き物に関わる仕事を志し、昨年春に静岡の水族館で飼育員として採用された矢先、貝類博物館の学芸員の募集を知った。「めったに募集がない学芸員は水族館よりさらに狭き門」と試験を受けることを決意。いざ採用が決まった時は重圧もあったが「これから何をなすのかが大切」とワクワクが止まらなかった。
○…実家のすぐそばが職場ということもあり、「休みの日もほぼ海に」。水中写真や観察日記をSNSでも発信し、町外からの反響も増えている。「溶岩でできた土地は珍しく多様性のかたまり、新種も発見できるかも」と期待も込める。「博物館が観光や移住にも役立てられたら。まちおこしにもつなげていきたい」と熱く語った。
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