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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2023.02.04

『小田原城下町音頭』でCDデビューした
夢路さん(本名:小池美穂さん)
箱根町在住

歌うように生きる

 ○...凛とした優美な雰囲気。風光明媚な小田原を歌った宮路オサムさん作曲の『小田原城下町音頭』で1月25日、CDデビューした。歌い手として声が掛かった時は、「私で良ければ」と即答。箱根芸者として稽古に仕事にと多忙な日々を送る中、必死に練習に励んだ。「多くの方々に助けていただき感謝で一杯です。口ずさむ度に小田原の素晴らしさを思い出せる曲。皆さんに笑顔になっていただけたら」

 ○...岡山県出身。幼い頃から歌うことが大好き。16歳で初めて出場した県のカラオケ大会で3位に輝き、タレント活動も経験した。「音楽に本気で向き合いたい」という気持ちが高まり、高校卒業後にアルバイトで貯めた資金で上京。プロダクションに特待生で合格すると、歌唱力を磨くため努力を重ねた。クラブなどでの生演奏を中心に活動し、いつしか歌姫として人気者になった。

 ○...知人に誘われ、20代後半で箱根芸者に。この時、置屋の女将さんが親身に接してくれたことが忘れられなかった。一度は箱根を離れ、歯科衛生士の資格を取得して都内で働くも、「やっぱり芸能に向いている」と再び女将さんの元へ。すぐに転機が訪れ、芸者バンド「婆娑羅」でボーカルを担うことに。持ち前の力強い歌声と華やかなパフォーマンスで、お座敷や舞台を盛り上げた。

 ○...コロナ禍で仕事は激減したが、「今は種まきの時期」と前向き。「芸者文化や古典芸能を若い女性たちにも見てもらい、興味をもってもらえたら」と始めた動画SNS「TikTok」のフォロワーは、2年半で10万人超。昨年独立し、置屋「夢の家」を開業した。「自信をつけるためにはやるしかない」。新たな境遇にも臆することなく、まるで歌うようにしなやかに挑み続ける。

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