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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2023.03.25

「ヤッホー国府津村役場」の会長(村長)を務める
古谷 友子さん
小田原市国府津在住 47歳

国府津を出会いの街に

 ○…東海道線開通後、多くの人で賑わったという旧国府津村。かつてのように出会いのある街にしようと、2022年3月、地域住民ら有志によって立ち上がった団体「ヤッホー国府津村役場」の会長。「村役場だからあだ名は村長」だという。3月に開催した街歩きイベントでは、市内外からの参加者に「地元ならではの情報を伝え、とても喜ばれた。国府津はいいところがいっぱいある」と生まれ育った街への愛着を見せた。

 ○…実家は、国道1号沿いの洋服店「フルヤレディースファッション」。日清戦争後に下駄の販売で始まり、父の代で洋服店に。「好きなんですよ、作るのが」。都内の大学で服飾の勉強に打ち込んだ後、地元に帰り実家の店で働く。3人の娘の小学校の卒業式では、オリジナルの洋服を作って着せるなど、創作への情熱が溢れる。

 ○…「商業施設にはないものを目指すべきですよね」。地元住民と顔の見える関係で、裾上げやファスナーの修繕、時には着物のリメイクなど、「特に儲かる仕事じゃないけど」、困ったときに相談できる「まちの洋服屋」を目指している。

 ○…地域への愛着が、街を育てるエネルギーに。団体の活動資金のため、国府津エリアの30店舗以上に協賛金を募って回ると、ほとんどが喜んで協力してくれたという。「みんなから、『国府津が盛り上がってほしい』という声を聞いた」と地域からの期待も感じている。団体を率いる立場だが、「周りの様子を見ながら進めていきたい。模索中ですよね、きっと」と、”ゆるく”街の行く末を見守る。コロナ禍で人とのつながりの大切さが見直される中で、「なるべくこの辺りの人をまきこみたい。今が変わり時で境目にいる感じ」と胸を躍らせる。

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